“たいはい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
頽廃73.6%
大旆16.4%
頽廢4.5%
大盃2.7%
大杯0.9%
廃頽0.9%
頽敗0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新院は五つ、天皇は八つ、西も東もわからない、いたいけな幼児たちは、この頽廃たいはいした院政の、最も大きな犠牲者だったのである。
元大坂の吟味与力の陽明学者の大塩平八郎が飢民救済の大旆たいはいのもとに大坂城代を焼き打ちしたのはすなわちこの頃の事である。
開運の鼓 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
靜寂ひつそり人氣ひとけのなくなつたとき頽廢たいはいしつゝあるその建物たてもの何處どこにも生命いのちたもたれてるとはられぬほどかなしげであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
と、座中一番の大盃たいはいを酌人に取らせて、播磨守の手にもたせた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大杯たいはいに受けたのをグイと飲んで
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
、自分の偉さみたいに、思い上がっている奴だ。天下のみだるるは、天下の紊れに非ず、官の廃頽たいはいによるというが、洛陽育ちの役人や将軍のうちには、あんなのが沢山いるだろうて
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくしはかつて歴史の教科書に、近松ちかまつ竹田たけだの脚本、馬琴ばきん京伝きょうでんの小説が出て、風俗の頽敗たいはいを致したと書いてあるのを見た。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)