“黙契”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もっけい95.7%
もくけい4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで「……いッそのこと」という処置が、みかどを前に、烏丸からすま成輔なりすけ、千種忠顕、坊門ノ清忠、三名の胸で黙契もっけいされたものだった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当時政治は薩長土の武力によりて翻弄ほんろうせられ、国民の思想は統一を欠き、国家の危機を胚胎はいたいするのおそれがあり、旁々かたがた小野君との黙契もっけいもあり
東洋学人を懐う (新字新仮名) / 大隈重信(著)
書生「出来るか出来ないか僕にも分りませんが幾分か先方にもその心が見えるのですか。以心伝心黙契もくけいうちに貴君の心が通じているのですか」大原「イヤ一向通ぜん。どうか通じさせたいと思っても向うは電気の不導体のごとし」書生打笑うちわら
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)