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黙殺
ふりがな文庫
“黙殺”の読み方と例文
読み方
割合
もくさつ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もくさつ
(逆引き)
「ハア」とぼくが
堅
(
かた
)
くなると、今度は笑いだして、うしろに居た百
米
(
メエトル
)
のM嬢をふりかえり、「ねエ坂本さんの歌うまかったわねエ」「
否
(
いや
)
、
駄目
(
だめ
)
ですよ」と照れるぼくを
黙殺
(
もくさつ
)
して
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
若しや、あれを読んだ痴川が忽ち伊豆の内幕を見すかしたような
憫笑
(
びんしょう
)
を
刻
(
きざ
)
み例の毒々しい物腰で苦もなく
黙殺
(
もくさつ
)
し去った場合を想像するに、体内に激烈な
顛倒
(
てんとう
)
を感じるような
苛立
(
いらだ
)
ちを覚えた。
小さな部屋
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
孔子が公宮から帰って来ると、子路が
露骨
(
ろこつ
)
に不愉快な顔をしていた。彼は、孔子が南子
風情
(
ふぜい
)
の要求などは
黙殺
(
もくさつ
)
することを望んでいたのである。まさか孔子が
妖婦
(
ようふ
)
にたぶらかされるとは思いはしない。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
黙殺(もくさつ)の例文をもっと
(4作品)
見る
黙
常用漢字
中学
部首:⿊
15画
殺
常用漢字
小5
部首:⽎
10画
“黙”で始まる語句
黙
黙然
黙祷
黙々
黙契
黙阿弥
黙劇
黙止
黙頭
黙言
“黙殺”のふりがなが多い著者
田中英光
中島敦
吉川英治
坂口安吾