“幽愁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうしゅう75.0%
いうしう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
月光に明瞭めいりょうに照された青年の顔は、端正な目鼻立ちにかすかな幽愁ゆうしゅうを帯びてゐた。青年はやゝ控へ目に声をかけた。
夏の夜の夢 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
折からここに、彼の幽愁ゆうしゅうの門をたたいた人物がある。——光秀にとって、それは思いがけない出来事だった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遠くのはうから飴売あめうり朝鮮笛てうせんぶえひゞき出した。笛のは思ひがけないところで、めうふしをつけて音調おんてうを低めるのが、言葉にへない幽愁いうしうもよほさせる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)