“ゆうしゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
憂愁44.4%
幽囚25.9%
幽愁11.1%
優秀7.4%
有終7.4%
幽州3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしは自分を、幸福だと思っていたわけではない。現に家を出た時も、思うさま憂愁ゆうしゅうにひたりに行くつもりだったのである。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
これらの数知れぬ慾望はどうなるかというと、我々みずから無意識界へ幽囚ゆうしゅうしてしまうのだ。つまり、忘れてしまうのだが。
疑惑 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
折からここに、彼の幽愁ゆうしゅうの門をたたいた人物がある。——光秀にとって、それは思いがけない出来事だった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一つ一つの能力の優秀ゆうしゅうさが全然目立たないほど、過不及かふきゅう無く均衡きんこうのとれた豊かさは、子路にとってまさしく初めて見る所のものであった。闊達かったつ自在、いささかの道学者しゅうも無いのに子路はおどろく。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
シベリアの氷雪はたちまちけ去り、さぞ御迷惑ごめいわくなこととは思うが、北米合衆国全土は美しき雪原せつげんと氷山とに化してしまい、凍結元祖屋とうけつがんそやさんだけに有終ゆうしゅうをなしたと
燎原りょうげんの火とばかり、魔の手をひろげて行った黄巾賊の勢力は、今では青州せいしゅう幽州ゆうしゅう徐州じょしゅう冀州きしゅう荊州けいしゅう揚州ようしゅう兗州えんしゅう予州よしゅう等の諸地方に及んでいた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)