“すぐれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
優秀12.5%
卓絶12.5%
超備12.5%
超絶12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若し下女すぐれ多言くちがましくて悪敷者あしきものなれば早く追出すべし。箇様かようの者は必ず親類の中をも言妨いいさまたげて家を乱す基と成物なるもの也。恐るべし。又卑者いやしきものを使ふには気に合ざる事多し。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「顔は一度も見ませんけれど、美人であるということはその体付きで解ります。飛び離れて優秀すぐれたあの体には、飛び離れて美しい容貌が着いていなければ嘘と云うものですよ。美人に相違ありませんな」
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
また小奇用こぎようで、何一ツ知らぬという事の無い代り、これ一ツ卓絶すぐれて出来るという芸もない、ずるけるが性分であきるが病だといえばそれもそのはずか。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ようやく成長して容華すがた雅麗みやびやかに、庠序ぎょうぎ超備すぐれ、伎楽管絃備わらざるなく、もとより富家故出来得るだけの綺羅を飾らせたから、鮮明遍照天女の来降せるごとく、いかな隠遁仙人離欲の輩も
して見れば、勝つという語の定義ていぎを下すことは至難であるが、普通の考えでは他人にまさる、相手より超絶すぐれるの意であろう。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)