“音調”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんちやう25.0%
おんてう25.0%
ねしら25.0%
アクセント25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでもないトかんがえて七面鳥しちめんちやうおもひあたつたとき、なまぬるい音調おんちやう
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
遠くのはうから飴売あめうり朝鮮笛てうせんぶえひゞき出した。笛のは思ひがけないところで、めうふしをつけて音調おんてうを低めるのが、言葉にへない幽愁いうしうもよほさせる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
囃子方はやしかた音調ねしらべとともに、ゆらりと龍神は立った、足袋のつま先が上がる、すべるように踵がすすむ。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は教科書を包んだ風呂敷包みをかゝへて梯子段はしごだんを下り、士官の音調アクセントに似せ、「行つて参ります」と言ふと、亭主は皮肉な笑ひを洩しながら、「へえ」と、あごで答へるだけだつた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)