“飴売”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あめうり54.5%
あめう45.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠くの方から飴売あめうり朝鮮笛ちょうせんぶえが響き出した。笛のは思いがけない処で、妙なふしをつけて音調を低めるのが、言葉にいえない幽愁をもよおさせる。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
飴売あめうり土平どへい道化どうけ身振みぶりに、われをわすれて見入みいっていた人達ひとたちは、っていたような「おせんがた」というこえくと、一せいくびひがしけた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
柿色の投頭巾なげずきんに、横筋の袖無そでなし、丸ぐけの太いひもで、胸に人形箱をかけた、この頃町でよく見る飴売あめうりの傀儡師くぐつしという姿の者。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朝鮮おどしの金モール燦然さんぜんたる飴売あめうり服や、四角八面のフロックコートを一着に及んで、左様さよう然らばの勲何等かぜを吹かせるのが、どう考えても吾輩の性に合わなかったんだね。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)