“神女”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんによ28.6%
みこ28.6%
かんむすめ14.3%
しんにょ14.3%
ナンフ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あれは平中の心の中には、何時いつ巫山ふざん神女しんによのやうな、人倫じんりんを絶した美人の姿が、髣髴はうふつと浮んでゐるからだよ。平中は何時も世間の女に、さう云ふ美しさを見ようとしてゐる。
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
近辺には寺こそ多いが、おやしろはあんまりない。もっともすぐそばに鹿島明神があるが、そこにはこんな神女みこなんかいはしない。
アイギスを持てるヂュウスの神女かんむすめ
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
藐姑射山はこやのやまに住むといふ神女しんにょの飲みさうな冷たく幽邃ゆうすいな匂ひのするコツプの液汁を飲み、情熱の甘さを植物性にしたやうな果肉をすくつて喰べてゐると、歳子はこころがいよ/\楽しくなつた。
夏の夜の夢 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
日本のロータスうごかがたいトラジションを持っている。ギリシヤの物語で神女ナンフたわむうか水百合ネニュフワールとは違う。
曇天 (新字新仮名) / 永井荷風(著)