“しんにょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
真如76.9%
信女15.4%
信如3.8%
神女3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実と虚と相接するところに虚実を超越した真如しんにょの境地があって、そこに風流が生まれ、粋が芽ばえたのではないかという気がするのである。
映画雑感(Ⅶ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
白粉おしろいだ。——誰か悪戯に塗ったと見えます。ちょッ馬鹿な……御覧なさい、薄化粧ですぜ。この様子じゃ、——信女しんにょ……とある処へ、べにをさしたかも知れません。」
露萩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
信如しんにょとか何とか云う坊さんの子が、下駄げたの緒を切らして困っていると、美登利が、紅入友禅か何かの布片きれを出してやるのを
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
藐姑射山はこやのやまに住むといふ神女しんにょの飲みさうな冷たく幽邃ゆうすいな匂ひのするコツプの液汁を飲み、情熱の甘さを植物性にしたやうな果肉をすくつて喰べてゐると、歳子はこころがいよ/\楽しくなつた。
夏の夜の夢 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)