“剛腹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごうふく75.0%
がうふく12.5%
ごうはら12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三郎兵衛、何をろうとするのであろう? 広海屋のいのちを狙うに相違ないが、まさか、易々やすやすと、あの剛腹ごうふくな男を殺すことは出来まい。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
其れに巨万の慰労金を貰つて国立劇場を隠退した俳優は巴里パリイ市で興行することの出来ない規定があるのに、剛腹がうふく我儘わがまゝとを極めた性格の老優が其れを破つてサン・マルタン座へ出たのだから
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
わたし剛腹ごうはら忌々いまいましくって——それでも義理は義理でさあ、人のうちへ物を聞きに行って知らん顔の半兵衛もあんまりですから、あとで車夫にビールを一ダース持たせてやったんです。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)