“ごうはら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
業腹96.0%
剛腹1.0%
劫腹1.0%
強腹1.0%
業肚1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二叔の信雄、信孝へむかって、こううながすのさえ、あごのさきで、声こそ低かったが、業腹ごうはらたぎりが息になって洩れたような語調だった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたし剛腹ごうはら忌々いまいましくって——それでも義理は義理でさあ、人のうちへ物を聞きに行って知らん顔の半兵衛もあんまりですから、あとで車夫にビールを一ダース持たせてやったんです。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その時は、こちらの腹を見透かされるのが劫腹ごうはらで、ツイ
雲助の御威光、こうまでに衰えたか、とあんまり強腹ごうはらだから、ちと凄味すごみに、厭だとかしや、と押被おっかぶせて、それから、もし、あの胸にかけていやす、その新しいつとの中を
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「なんと皆さん、業肚ごうはらじゃございませんか。おとなげのないわけだけれど、こういう行き懸かりになってみると、どうも負けるのは残念だ。おい、馬丁べっとうさん、早くってくれたまえな」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)