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剛
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こは
ふりがな文庫
“
剛
(
こは
)” の例文
「さやうでございますよ、
年紀
(
としごろ
)
四十ばかりの
蒙茸
(
むしやくしや
)
と
髭髯
(
ひげ
)
の
生
(
は
)
えた、
身材
(
せい
)
の高い、
剛
(
こは
)
い顔の、
全
(
まる
)
で壮士みたやうな
風体
(
ふうてい
)
をしてお
在
(
いで
)
でした」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
私はこの通りのひどい
髯武者
(
ひげむしや
)
で、毎日のやうに當つて置かないと、大變な顏になります。その上恐ろしく
剛
(
こは
)
い毛で、並大抵の剃刀ぢや痛くて
叶
(
かな
)
ひません。
銭形平次捕物控:233 鬼の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「鷹の子供は、もう余程、毛も
剛
(
こは
)
くなりました。それに仲々強いから、きっと焼けないで
遁
(
に
)
げたでせう」
楢ノ木大学士の野宿
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
痩せた
骸骨
(
むくろ
)
を並べてゐる畝や、拔き殘された大根の
剛
(
こは
)
ばつた葉の上に、
東雲
(
しののめ
)
の光が白々と宿つて居た。
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
剛
(
こは
)
くなつた指がナイフを握つてゐるのが、役所でペン軸を持つてゐるのと同じやうに見える。
祭日
(新字旧仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
▼ もっと見る
「餘程情の
剛
(
こは
)
い娘と見えますな」と、太田が佐佐を顧みて云つた。
最後の一句
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
象の顎に白く見ゆる毛
剛
(
こは
)
げにて口には
涎
(
よだれ
)
湛
(
たゝ
)
へたるらし
河馬
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
「品吉の剃刀ですよ。あの人は
髯
(
ひげ
)
が
剛
(
こは
)
いから、外の剃刀ではいけないんだと言つてゐましたが」
銭形平次捕物控:233 鬼の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
井戸ある
屋後
(
をくご
)
へ廻ると、此処は半反歩許りの野菜畑で、霜枯れて地に伏した里芋の広葉や、紫の色
褪
(
あ
)
せて茎許りの茄子の、痩せた
骸骨
(
むくろ
)
を並べてゐる畝や、抜き残された大根の
剛
(
こは
)
ばんた葉の上に
葬列
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“剛”の解説
剛(ごう)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
剛
常用漢字
中学
部首:⼑
10画
“剛”を含む語句
金剛石
金剛山
剛勇
粗剛
黄色金剛石
剛毅
剛愎
金剛杖
剛腹
剛直
剛毛
剛者
執金剛神
大獅子金剛宝
手剛
剛情
金剛
剛力
剛気
金剛不壊
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