“髯武者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひげむしや66.7%
ひげむしゃ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はこの通りのひどい髯武者ひげむしやで、毎日のやうに當つて置かないと、大變な顏になります。その上恐ろしくこはい毛で、並大抵の剃刀ぢや痛くてかなひません。
次は上野駅より好摩駅まで沿道三百六十余マイルの間の空気に染みぬ。或は当時同車したりし熊の如き髯武者ひげむしや、巡査、田舎婆、芸者らしき女、などの交々吐き出したる炭酸瓦斯たんさんガスも猶幾分か残り居るべし。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
正面には一間に一間半位の小さい家をかいて、その看板に「御かみ月代さかやきだい十六文」とかいてある。その横にある窓からは一人の男が、一人の髯武者ひげむしゃの男の髯をつて居る処が見える。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)