“我武者”の読み方と例文
読み方割合
がむしゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この切支丹キリシタン文化の花園に教育された小ましゃくれた美少年を見ながら、その親の伊東義益という男の、我武者がむしゃ髯面ひげづらを聯想したからである。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
事務長は思わず身を退いて両手を伸ばして走りよる葉子をせき止めようとしたが、葉子はわれにもなく我武者がむしゃにすり入って、男の胸に顔を伏せた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
お心では憤りに燃えていらっしゃるにもかかわらず、この我武者がむしゃらな、気狂いのように熱愛する弟様の暴力に一種の魅力をさえ感じたと仰しゃいました。
蛇性の執念 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)