“剛勇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごうゆう40.0%
がういゆう20.0%
がうゆう20.0%
つよ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
呆気あっけに取られている他の連中に向っても子路は挑戦的ちょうせんてきな眼を向けたが、子路の剛勇ごうゆうを知る彼等は向って来ようともしない。なぐられた男を左右からたすけ起し、捨台詞すてぜりふ一つ残さずにこそこそと立去った。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
かれ人を見てにげんとすれども人のはしるにおよばず、鹿は深田ふかたをゆくがごとくつひにはひつめられてころさる。あるひは剛勇がういゆうの人などはつのをとりてねぢふせ、山刀にて剌殺さしころすもありとぞ。
熊捕くまとり場数ばかずふみたる剛勇がうゆうの者は一れん猟師れふしを熊のる穴の前にまた
「坊はねくおききよ。先におなくなりなすって、遠方の墓に埋られていらっしゃる方に、似てるのだよ。ぼうもねその方の通りに、寛大ゆったりして、やさしくッて、剛勇つよくなっておくれよ」
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)