“手剛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てごわ86.8%
てごは13.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あとの敵の方が手剛てごわいと見たからである。何分にも芒が深いので、それが眼口めくちを打ち、手足に絡んで、思うように働くことが出来ない。
半七捕物帳:55 かむろ蛇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
これは容易ならぬ手剛てごわい相手ですが、運の好いことに、砧の弟某は左京の組下で、いろいろのことで恩を着せております。
其時四郎左衛門が出て、備中組の手剛てごはい相手数人に勝つた。伊木は喜んで、自分の乗つて来た馬を四郎左衛門に与へた。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
君はそれ程強くはないが粘りつこいので誰よりも手剛てごはい感じだと、さう言つてめたと思ふと、彼独得のえた巴投ともゑなげの妙技を喰はして、道場の真中に私を投げた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)