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剛
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つよ
ふりがな文庫
“
剛
(
つよ
)” の例文
そしてこの二つの芝草の
剛
(
つよ
)
さを仔細に調べてみたのだった。僕はそれを幾度も続けていった。その結果、遂に一つの結論に達した。
深夜の市長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ペテロ、ヨハネなど
剛
(
つよ
)
き性格の人間が、この柔和なイエスの心をわがものとするまでには、ずいぶん時を要したでしょう。
イエス伝:マルコ伝による
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
銀之助は不思議さうに友達の顔を眺めて、久し振で若く
剛
(
つよ
)
く活々とした丑松の
内部
(
なか
)
の
生命
(
いのち
)
に触れるやうな
心地
(
こゝろもち
)
がした。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
渡邊さんや秋月さんが
取做
(
とりな
)
すと殿様も
赦
(
ゆる
)
すだ、秋月さんは槍奉行を勤めているが、成程
剛
(
つよ
)
そうだ、
身丈
(
せい
)
が高くってよ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
天使または魂にあるをうるかぎりの
剛
(
つよ
)
さと
雅
(
みや
)
びとはみな彼にあり、われらもまたその然るをねがふ 一〇九—一一一
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
▼ もっと見る
そうして、今や卑弥呼を目がけて飛びかかろうとしている反絵の方へ馳け寄ると、彼の
剛
(
つよ
)
い首へ両手を巻いた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
どこまでも
剛
(
つよ
)
く
健
(
すこや
)
かな心の活動をもって本当に自己の衷に見出されたものを維持し発展することができる人は、真に個性の何たるかを理解することができる。
語られざる哲学
(新字新仮名)
/
三木清
(著)
但し賢秀が
怯
(
よわ
)
くても
剛
(
つよ
)
くても、親父の善悪は
忰
(
せがれ
)
の善悪には響くことでは無い、親父は忰の手細工では無い。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
自分の作品がどんな悪評にも絶対にスポイルされないほど
剛
(
つよ
)
いものだという自信を持つことも出来ないので、かねて胸くそ悪く思っているひとの言動に対し、いまこそ
如是我聞
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
燈火
(
ともしび
)
の
下
(
もと
)
に
書物
(
しよもつ
)
を
開
(
ひ
)
らき、
膝
(
ひざ
)
に
抱
(
いだ
)
きて
畫
(
ゑ
)
を
見
(
み
)
せ、これは
何時何時
(
いつ/\
)
の
昔
(
むか
)
し
何處
(
どこ
)
の
國
(
くに
)
に、
甚樣
(
じんさま
)
のやうな
剛
(
つよ
)
き
人
(
ひと
)
ありて、
其時代
(
そのとき
)
の
帝
(
みかど
)
に
背
(
そむ
)
きし
賊
(
ぞく
)
を
討
(
う
)
ち、
大功
(
たいこう
)
をなして
此畫
(
このゑ
)
は
引上
(
ひきあげ
)
の
處
(
ところ
)
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
肩のところにひどいカギ裂きの出来た
海老茶色
(
えびちゃいろ
)
のルバーシカを着たの。鳥打帽をぞんざいに頭の後ろに引っかけたの。
剛
(
つよ
)
そうな灰色の髪の
小鬢
(
こびん
)
へどういうわけか一束若白髪を生やしたの。
ズラかった信吉
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
「心愚痴にして女に似たる故、人を
猜
(
そね
)
み、富める者を好み、
諂
(
へつら
)
へるを愛し、物ごと
無穿鑿
(
むせんさく
)
に、分別なく、無慈悲にして心至らねば、人を見しり給はず」というような、心の
剛
(
つよ
)
さを欠いた
埋もれた日本:――キリシタン渡来文化前後における日本の思想的情況――
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
この和泉守の太刀姿は、
地鉄
(
じがね
)
こまやかに
剛
(
つよ
)
く冴えて、匂いも深く、若い風情のなかに大みだれには
美濃風
(
みのふう
)
に備前の模様を兼ねたおもむきがあり、そのころまず上作の部に置かれていたという。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
四つの足は
合掌枠
(
がっしょうわく
)
のように
剛
(
つよ
)
く突っ張って、その眼は間断なく犬殺しどもの挙動を見廻して、その口からようやく
唸
(
うな
)
りを立てはじめていました。痩せた身体がブルブルと身震いをはじめました。
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
血気まさに
剛
(
つよ
)
きの活溌男児をば、空しく虐殺せしめたり。
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
葉の階層——
剛
(
つよ
)
い
幹
(
みき
)
。年輪の多いあらい幹。
暗い時間に
(新字旧仮名)
/
片山敏彦
(著)
「
剛
(
つよ
)
い人間がいない、剛い人間がいない。」
論語物語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
それの
剛
(
つよ
)
さはそこにいかなる醜さが展開されようとも少しも容赦することなく、それのへりくだりはそこに見出されるいかなる悪をも弁解しようなどとはしない。
語られざる哲学
(新字新仮名)
/
三木清
(著)
美わしとみずからおもえる情を讃せよ、
協
(
かな
)
えりとなす理を讃せよ、
剛
(
つよ
)
しとなせる力を讃せよ、すべては我らの矛の
餌
(
え
)
なれば、剣の餌なれば斧の餌なれば、讃して後に
利器
(
えもの
)
に
餌
(
か
)
い
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
剛
(
つよ
)
しとなせる力を讚せよ、すべては我等の矛の餌なれば、剣の餌なれば斧の餌なれば、讚して後に
利器
(
えもの
)
に
餌
(
か
)
ひ、よき餌をつくりし彼等を笑へ、嬲らるゝだけ彼等を嬲れ、急に屠るな嬲り殺せ
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
“剛”の解説
剛(ごう)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
剛
常用漢字
中学
部首:⼑
10画
“剛”を含む語句
金剛石
金剛山
剛勇
粗剛
黄色金剛石
剛毅
剛愎
金剛杖
剛腹
剛直
剛毛
剛者
執金剛神
大獅子金剛宝
手剛
剛情
金剛
剛力
剛気
金剛不壊
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