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『暗い時間に』
ふりがな文庫
『
暗い時間に
(
くらいじかんに
)
』
空には 燃える秋の星がある。 地には天に向つて立つけやきがある。 葉の階層——剛い幹。年輪の多いあらい幹。 彼は、昼と夜、空間のひろがりの中で 思想である。流出である。 心に 不安がある。獣と共通な欲望がある。死を慕ふ憂欝がある。夢の記憶の …
著者
片山敏彦
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
全
(
すべて
)
剛
(
つよ
)
幹
(
みき
)