“地鉄”の読み方と例文
読み方割合
じがね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「たとえ千年二千年たとうが、精がけるようでは名刀の値打はない、この肌を見給え、この地鉄じがねを見給え、昨日湯加減ゆかげんをしたような若やかさ」
ところが近世の新刀となると、これほど錆させたらもうだめですわい。新刀の錆は、まるでたちのわるい腫物できもののように地鉄じがねしんへ腐りこんでいる。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
へしと称し、平打ちにかけてはがねを減らし、刀の地鉄じがねこしらえる。水うちともいう。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)