“じがね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
地金78.1%
地鉄18.8%
真面目3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、ほかのものの地金じがねへ、自分の眼光がじかにつかる様になって以後は、それが急に馬鹿な尽力の様に思われ出した。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ところが近世の新刀となると、これほど錆させたらもうだめですわい。新刀の錆は、まるでたちのわるい腫物できもののように地鉄じがねしんへ腐りこんでいる。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
誰でも痩世帯やせじょたいの中に育った者は、全く、困り切ってしまうことはあるまい。わたしは思う。この道筋に在る者は大概他人ひと真面目じがねを見出すことが出来る。わたしはN地に行ってK学校に入るつもりだ。
「吶喊」原序 (新字新仮名) / 魯迅(著)