“利器”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りき66.7%
えもの33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「待て! とびこむのは、あぶない。この穴の開け方は尋常じんじょうでない。相手はたいへん強力な利器りきをもっているぞ。とびこんではあぶない」
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
いし器物きぶつばかりを使つかつてゐた石器時代せつきじだいから、ぎにはすこしづゝ金屬きんぞく器物きぶつもちひた時期じきぎて、日本につぽんつひ金屬きんぞく利器りきおも使用しようするいはゆる金屬時代きんぞくじだいにはひりました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
し損じたりとまた踏ん込んで打つを逃げつつ、げつくる釘箱才槌さいづち墨壺矩尺かねざし利器えもののなさに防ぐすべなく、身を翻えして退はずみに足を突っ込む道具箱、ぐざと踏みく五寸釘
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
何かは堪らむ避くる間足らず左の耳を殺ぎ落され肩先少し切り割かれしが、仕損じたりと又蹈込ふんごんで打つを逃げつゝ、抛げ付くる釘箱才槌墨壺矩尺かねざし利器えものの無さに防ぐ術なく
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)