“しゆつたつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
出立100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隨分ずゐぶんながたされたとおもつたが實際じつさいは十ぷんぐらゐで熱海あたみからの人車じんしや威勢ゐせい能く喇叭らつぱきたてゝくだつてたのでれちがつて我々われ/\出立しゆつたつした。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
自分達の出立しゆつたつする時夫人は涙を目にいつぱいためて自動車の窓ごしに手を執られた。自分は此後こののち英国をおもひ出す度にこの夫人の顔が目に浮ぶであらう。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
立て何國へ參り候や存て有ばをしへられよと云に亭主暫く考へて何國と申す先は存ねども出立しゆつたつの時大津へ出る道を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)