“たちいず”の漢字の書き方と例文
語句割合
立出100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恁(かか)る処へ、左右の小笹哦嗟々々(がさがさ)と音して、立出(たちいず)るものありけり。「さてはいよいよ猟師(かりうど)よ」ト、見やればこれ人間(ひと)ならず、いと逞(たく)ましき二匹の犬なり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
亀屋の亭主も是(これ)までと口を噤(つぐ)むありさま珠運口惜(くちおし)く、見ればお辰はよりどころなき朝顔の嵐(あらし)に逢(あ)いて露脆(もろ)く、此方(こなた)に向いて言葉はなく深く礼して叔父に付添(つきそい)立出(たちいず)る二タ足(あし)三足め
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
思ひも懸けず後より、「喲(やよ)黄金丸暫(しばら)く待ちね。某(それがし)聊(いささ)か思ふ由あり。這奴(しゃつ)が命は今霎時(しばし)、助け得させよ」ト、声かけつつ、徐々(しずしず)と立出(たちいず)るものあり。二匹は驚き何者ぞと、月光(つきあかり)に透(すか)し見れば。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)