“喲”の読み方と例文
読み方割合
やよ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やよ、黄金丸、今日はなにとてかくはおそかりし。待たるる身より待つわが身の、気遣きづかはしさをすいしてよ。いぬる日の事など思ひ出でて、安き心はなきものを」ト、喞言かことがましく聞ゆれば
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
思ひも懸けず後より、「やよ黄金丸しばらく待ちね。それがしいささか思ふ由あり。這奴しゃつが命は今霎時しばし、助け得させよ」ト、声かけつつ、徐々しずしず立出たちいずるものあり。二匹は驚き何者ぞと、月光つきあかりすかし見れば。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)