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喲
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やよ
ふりがな文庫
“
喲
(
やよ
)” の例文
「
喲
(
やよ
)
、黄金丸、今日はなにとてかくは
遅
(
おそ
)
かりし。待たるる身より待つわが身の、
気遣
(
きづか
)
はしさを
猜
(
すい
)
してよ。
去
(
いぬ
)
る日の事など思ひ出でて、安き心はなきものを」ト、
喞言
(
かこと
)
がましく聞ゆれば
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
思ひも懸けず後より、「
喲
(
やよ
)
黄金丸
暫
(
しばら
)
く待ちね。
某
(
それがし
)
聊
(
いささ
)
か思ふ由あり。
這奴
(
しゃつ
)
が命は今
霎時
(
しばし
)
、助け得させよ」ト、声かけつつ、
徐々
(
しずしず
)
と
立出
(
たちいず
)
るものあり。二匹は驚き何者ぞと、
月光
(
つきあかり
)
に
透
(
すか
)
し見れば。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
喲
部首:⼝
12画