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たちゐ
ふりがな文庫
“
起居
(
たちゐ
)” の例文
目
(
め
)
にたゝへてお
高
(
たか
)
斯
(
か
)
くとは
言
(
いひ
)
出
(
だ
)
しぬ
歳月
(
としつき
)
心
(
こゝろ
)
を
配
(
くば
)
りし
甲斐
(
かひ
)
に
漸
(
やうや
)
く
此詞
(
このことば
)
にまづ
安心
(
あんしん
)
とは
思
(
おも
)
ふものゝ
運平
(
うんぺい
)
なほも
油斷
(
ゆだん
)
をなさず
起居
(
たちゐ
)
につけて
目
(
め
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
越した年寄ですが、
老耄
(
らうまう
)
して
起居
(
たちゐ
)
も不自由なので、家の者とは別に住んで居り、孫娘のお芳とお種が介抱して居ります
銭形平次捕物控:286 美男番附
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
第一、女たちの生活は、
起居
(
たちゐ
)
ふるまひなり、服装なりは優雅に優雅にと変つては行つたが、やはり昔の農家の家内の匂ひがつき纏うて離れなかつた。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
晝
(
ひる
)
の中に伴建部の兩人より申
越
(
こし
)
たれども惣右衞門は此節病氣にて
起居
(
たちゐ
)
も自由ならざれば
今宵
(
こよひ
)
邸
(
やしき
)
内へ
行
(
ゆき
)
働
(
はたら
)
く事能はず又悴重五郎は九月中より御
代官
(
だいくわん
)
の供を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
唯真すぐに向を見るのみ、
起居
(
たちゐ
)
振舞
(
ふるまひ
)
自由ならざる、
如何
(
どう
)
しても明治の木曾殿と云ふ
容子
(
ありさま
)
。
燕尾服着初めの記
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
可艱
(
なやま
)
しげにも自ら
起居
(
たちゐ
)
を
扶
(
たす
)
け得る身となりければ、一日一夜を
為
(
な
)
す事も無く、ベッドの上に静養を
勉
(
つと
)
めざるべからざる病院の
無聊
(
ぶりよう
)
をば、
殆
(
ほとん
)
ど生きながら葬られたらんやうに
倦
(
う
)
み
困
(
こう
)
じつつ
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
が、
紫
(
むらさき
)
の
藤
(
ふじ
)
より、
菖蒲
(
あやめ
)
杜若
(
かきつばた
)
より、
鎌倉
(
かまくら
)
の
町
(
まち
)
は、
水
(
みづ
)
は、
其
(
そ
)
の
人
(
ひと
)
の
出入
(
ではいり
)
、
起居
(
たちゐ
)
にも、ゆかりの
色
(
いろ
)
が
添
(
そ
)
ふであらう、と
床
(
ゆか
)
しがるのみで、まるで
以
(
もつ
)
て、
然
(
さ
)
したる
容体
(
ようだい
)
とは
思
(
おも
)
ひもつかないで
居
(
ゐ
)
たのに。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
顏容
(
かほかたち
)
さへ稍〻
窶
(
やつ
)
れて、
起居
(
たちゐ
)
も
懶
(
ものう
)
きがごとく見ゆれども、人に向つて
氣色
(
きしよく
)
の
勝
(
すぐ
)
れざるを喞ちし事もなく、
偶〻
(
たま/\
)
病などなきやと問ふ人あれば、却つて意外の
面地
(
おももち
)
して、常にも増して健かなりと答へけり。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
眼を病めば
起居
(
たちゐ
)
をぐらし
冬合歓
(
ふゆねむ
)
の日ざしあたれる
片枝
(
かたえ
)
のみ見ゆ
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
太しき
双
(
さう
)
の羽根さへも
起居
(
たちゐ
)
妨ぐ足まとひ。
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
塞
(
ふさ
)
げない事になつて
何
(
な
)
にも
彼
(
か
)
にも
免
(
まぬか
)
れぬ
弊風
(
へいふう
)
といふのが
時世
(
ときよ
)
なりけりで今では
極点
(
きよくてん
)
に
達
(
たつ
)
したのだ
髪
(
かみ
)
だけは
曰
(
いは
)
く
有
(
あ
)
つて
奇麗
(
きれい
)
にする
年紀
(
としごろ
)
の娘がせつせと
内職
(
ないしよく
)
に
夜
(
よ
)
の目も合はさぬ時は
算筆
(
さんぴつ
)
なり
裁縫
(
さいほう
)
なり第一は
起居
(
たちゐ
)
なりに
習熟
(
しうじよく
)
すべき時は五十
仕上
(
しあ
)
げた
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
いとけなき
起居
(
たちゐ
)
のさまや
駱駝の瘤にまたがつて
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
伯父様に
疵
(
きず
)
のつかぬやう、我身が
頓死
(
とんし
)
する法は無きかと目は御新造が
起居
(
たちゐ
)
にしたがひて、心はかけ硯のもとにさまよひぬ。
大つごもり
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
立ても
痛
(
いた
)
む事なき故友次郎は云に及ばずお花忠八も
甚
(
いた
)
く
悦
(
よろこ
)
び
斯
(
かく
)
ては日ならず江戸へ下らるべしと猶
怠
(
おこた
)
りなく
看病
(
かんびやう
)
せしかば五日目には
起居
(
たちゐ
)
の成樣になり十日目
頃
(
ごろ
)
は座敷の中を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
空は見て答ふるなきは音絶えし兵の
起居
(
たちゐ
)
の
性
(
さが
)
とやなりにし
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
太しき
双
(
そう
)
の羽根さへも
起居
(
たちゐ
)
妨
(
さまた
)
ぐ足まとひ。
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
伯父樣
(
おぢさま
)
に
疵
(
きず
)
のつかぬやう、
我身
(
わがみ
)
が
頓死
(
とんし
)
する
法
(
はう
)
は
無
(
な
)
きかと
目
(
め
)
は
御新造
(
ごしんぞ
)
が
起居
(
たちゐ
)
にしたがひて、
心
(
こゝろ
)
はかけ
硯
(
すゞり
)
のもとにさまよひぬ。
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
伏
(
ふせ
)
たる程の
腫物
(
しゆもつ
)
出來て
病
(
いた
)
むこと甚だしく自由には
起居
(
たちゐ
)
も成ざればお花は又もや
駭
(
おどろ
)
きて以前の醫者を
呼
(
よび
)
て見するに此度は醫師も
首
(
かうべ
)
を傾け是は何共
名付
(
なづけ
)
難き
腫物
(
しゆもつ
)
なり何にもせよ口を明て毒を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
篁に
起居
(
たちゐ
)
すがしむきのふけふしみみに紅き水引のはな
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
夕暮
(
ゆふぐれ
)
の
店先
(
みせさき
)
に
郵便脚夫
(
いうびんきやくふ
)
が
投込
(
なげこ
)
んで
行
(
ゆ
)
きし
女文字
(
をんなもじ
)
の
書状
(
ふみ
)
一通
(
いつゝう
)
、
炬燵
(
こたつ
)
の
間
(
ま
)
の
洋燈
(
らんぷ
)
のかげに
讀
(
よ
)
んで、くる/\と
帶
(
おび
)
の
間
(
あひだ
)
へ
卷收
(
まきをさ
)
むれば
起居
(
たちゐ
)
に
心
(
こゝろ
)
の
配
(
くば
)
られて
物
(
もの
)
案
(
あん
)
じなる
事
(
こと
)
一通
(
ひととほ
)
りならず、おのづと
色
(
いろ
)
に
見
(
み
)
えて
うらむらさき
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“起居”の意味
《名詞》
起居(ききょ)
立ち居振舞い。日常生活。
安否。動静。
(出典:Wiktionary)
起
常用漢字
小3
部首:⾛
10画
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
“起居”で始まる語句
起居振舞
起居挙動
起居動作
起居注
起居周旋
起居舎人