“密書”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みっしょ40.0%
あれ20.0%
ふみ20.0%
みつしよ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
堺見物さかいけんぶつもおわったが、伊那丸のことがあるので、帰国をのばしていた穴山梅雪あなやまばいせつやかたへ、あるゆうべ、ひとりの男が密書みっしょを持っておとずれた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「わっしはまた、旦那が密書あれを読んでるのや、阿波の噂をしていたのを、あいつらが聞きとがめたのかと思って、すッかりきもを冷やしてしまいましたよ」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お秋の方のお腹の菊之助様をお世嗣よとりに仕ようと申す計策たくみではないかと存ずる、其の際此の密書ふみを中ば引裂ひっさいて逃げましたところの松蔭大藏の下人げにん有助と申す者が
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
西暦せいれき一千八百六十六ねん墺普戰爭オーフツせんさうに、てき重圍じゆうゐおちいつたる墺太利軍オースタリーぐんいち偵察隊ていさつたいは、てきまなこくらまさんがため、密書みつしよをば軍用犬ぐんようけん首輪くびわして、その本陣ほんじん送皈おくりかへしたといふ逸話いつわがある。