“みっしょ”の漢字の書き方と例文
語句割合
密書100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
堺見物さかいけんぶつもおわったが、伊那丸のことがあるので、帰国をのばしていた穴山梅雪あなやまばいせつやかたへ、あるゆうべ、ひとりの男が密書みっしょを持っておとずれた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そのことかね。それはあの臼井が、いつだったか、密書みっしょを拾ったんだ。その密書に簡単ながら、そういう意味のことが書いてあった。その密書は臼井が持っている。わしではない」
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
というのは、竹ノ子がさ燕作えんさくが、正則まさのり密書みっしょをわたしたようすを、休息所のまどから、とっくりにらんでいたのである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さらに、櫓番やぐらばんへ声をかけて、部下の一人で、もと道中かせぎの町人であった、燕作えんさくという者をよびあげ、かねて用意しておいたらしい一通の密書みっしょをさずけた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)