“正則”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まさのり60.0%
せいそく40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
というのは、竹ノ子がさ燕作えんさくが、正則まさのり密書みっしょをわたしたようすを、休息所のまどから、とっくりにらんでいたのである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
元和五年に福島正則まさのりが除封されてから、蒲生がもう氏、加藤氏、田中氏はじめ、除封削封された諸侯は十指に余っている。
で、浜松にいた頃取っておいた新聞の切抜きを出して、英語は神田の正則せいそくに、数学は研数けんすう学館に、漢文は麹町こうじまち二松学舎にしょうがくしゃにといった風に学校を選んだ。
私と同様出京して正則せいそく英語学校に通っていた従弟いとこが、ある日日本橋を歩いていて握鮓にぎりずしの屋台に入り、三つばかり食ってから、蝦蟇口がまぐちに二銭しかなくて苦しんだ話をしたことがある。
三筋町界隈 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)