正則まさのり)” の例文
というのは、竹ノ子がさ燕作えんさくが、正則まさのり密書みっしょをわたしたようすを、休息所のまどから、とっくりにらんでいたのである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
元和五年に福島正則まさのりが除封されてから、蒲生がもう氏、加藤氏、田中氏はじめ、除封削封された諸侯は十指に余っている。
以来芸州の福島正則まさのり、肥後の加藤忠広を始め、駿河大納言するがだいなごん家にいたるまで、仮借かしゃくなく剔抉ていけつし、藩地を召上げ、正則も配流はいる、忠広も流罪るざい、大納言家も、今、御幽閉させて
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正則まさのりは、秀吉ひでよしのまえをさがって、やがて、このむねを可児才蔵にふくませた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あ、正則まさのりさま」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)