“威壓”の読み方と例文
新字:威圧
読み方割合
ゐあつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
併し周三は、實に厄介やくかいきはまるせがれであツた。奈何なる威壓ゐあつを加へてもぐわんとして動かなかツた。威壓を加へれば加へるほど反抗はんかうの度をたかめて來た。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
女體の佛像の額のゑぐられたのも、淺ましく目立ちますが、それよりも、男體の夜光石の威力は、それをカヴアして、四方を威壓ゐあつする凄まじさを持つて居るのでした。
それからといふものはどんな姿なりにもあさからすやうになつた。それでも有繋さすがもりはあたりを威壓ゐあつしてよるになるとこと聳然すつくりとしてちひさなおしないへべたへふみつけられたやうにえた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)