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蹈
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ふみ
ふりがな文庫
“
蹈
(
ふみ
)” の例文
お代の
言告口
(
いつけぐち
)
を聞きてよほど心の激昂しけん、足音荒くツカツカと奥へ
蹈
(
ふみ
)
込み来り「コレお国、東京の満から手紙が来たそうだ。その手紙を見せろ」
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
平次は覺束ない足を
蹈
(
ふみ
)
締めて、自分の外した障子を一生懸命元の敷居へはめ込んで居るのです。
銭形平次捕物控:071 平次屠蘇機嫌
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と云いながら草鞋穿の足を挙げて、多助が
両掌
(
りょうて
)
を合せて拝んでいる手と胸の間へ足を入れて、ドウンと蹴倒しまして、
顛覆
(
ひっくりかえ
)
る所を土足で
蹈
(
ふみ
)
かけ、
一方
(
かた/\
)
の手に
抜刀
(
ぬきみ
)
を持って
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
両人して刀を以てさん/″\に切破り、足にて
蹈
(
ふみ
)
破りなどして町に出て見
礼
(
れ
)
バ人壱人もなし。
手紙:042 慶応二年十二月四日 坂本権平、一同あて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
と蹴出しの浅黄を
蹈
(
ふみ
)
くぐみ、その
紅
(
くれない
)
を
捌
(
さば
)
きながら、ずるずると
着衣
(
きもの
)
を曳いて
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
消
(
けす
)
まじと
馴
(
なれ
)
もせぬ江戸の夜道は野山より
結句
(
けつく
)
淋
(
さび
)
しく思はれて進まぬ足を
蹈
(
ふみ
)
しめ/\
黒白
(
あやめ
)
も
分
(
わか
)
ぬ
眞
(
しん
)
の
闇
(
やみ
)
辿
(
たど
)
りながらも思ふ樣
貧
(
まづ
)
しき中にも
手風
(
てかぜ
)
も當ず是迄
育
(
そだ
)
てし娘お文を浮川竹に身を
沈
(
しづ
)
め
憂
(
つら
)
ひ
勤
(
つと
)
めを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
駅中
(
えきちゆう
)
は人の
往来
(
ゆきゝ
)
の
為
(
ため
)
に雪を
蹈
(
ふみ
)
へして
低
(
ひくき
)
ゆゑ、
流水
(
りうすゐ
)
漲
(
みなぎ
)
り
来
(
きた
)
り
猶
(
なほ
)
も
溢
(
あぶれ
)
て人家に入り、
水難
(
すゐなん
)
に
逢
(
あ
)
ふ事
前
(
まへ
)
にいへるがごとし。
幾
(
いく
)
百人の力を
尽
(
つく
)
して
水道
(
すゐだう
)
をひらかざれば、
家財
(
かざい
)
を
流
(
なが
)
し
或
(
あるひ
)
は
溺死
(
できし
)
におよぶもあり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「いえ、女ってえものは、またこれがその柔よく剛を制すといった形でね。喧嘩にも
傍杖
(
そばづえ
)
をくいません、それが証拠にゃあ
御覧
(
ごろう
)
じろ、人ごみの中でもそんなに足を
蹈
(
ふみ
)
つけられはしねえもんだ。」
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
又
熊捕
(
くまとり
)
の
場数
(
ばかず
)
を
蹈
(
ふみ
)
たる
剛勇
(
がうゆう
)
の者は一
連
(
れん
)
の
猟師
(
れふし
)
を熊の
居
(
を
)
る穴の前に
待
(
また
)
せ
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
向側が
崖沿
(
がけぞい
)
の石垣で、用水の
流
(
ながれ
)
が急激に走るから、
推
(
お
)
されて
蹈
(
ふみ
)
はずす
憂
(
うれい
)
があるので、群集は残らず井菊屋の片側に人垣を築いたため、
背後
(
うしろ
)
の方の片袖の姿斜めな夫人の目には、山から星まじりに
怨霊借用
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
蹈
漢検1級
部首:⾜
17画
“蹈”を含む語句
蹈込
蹈鞴
地蹈韛
舞蹈
地蹈鞴
蹈鳴
蹈留
蹈外
蹈石撮香芹
蹈縛
蹈付
蹈跨
大蹈歩
大蹈
足蹈
蹈迷
蹈台
蹈出
蹈襲
蹈延
...