“蹈迷”の読み方と例文
読み方割合
ふみまよ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はぬことまで親切しんせつはなします。それ仔細しさいわかつてたしかになりはなつたけれども、げん一人ひとり蹈迷ふみまよつたものがある。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
我も早く出去らんとまたもや廊下を伝わりて穴に下りんと蹈迷ふみまよい、運つたのうしてまたもとの座敷牢に入り終んぬ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たとい山賊といえども、山路におのれ蹈迷ふみまよった時寸毫すんごうの害も加えられずして、かえって此方こなたより道を聞いて、ふもとに下りることを得たりとせんか、渠は恩人である。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)