蹈迷ふみまよ)” の例文
はぬことまで親切しんせつはなします。それ仔細しさいわかつてたしかになりはなつたけれども、げん一人ひとり蹈迷ふみまよつたものがある。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
我も早く出去らんとまたもや廊下を伝わりて穴に下りんと蹈迷ふみまよい、運つたのうしてまたもとの座敷牢に入り終んぬ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たとい山賊といえども、山路におのれ蹈迷ふみまよった時寸毫すんごうの害も加えられずして、かえって此方こなたより道を聞いて、ふもとに下りることを得たりとせんか、渠は恩人である。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とばかり笑み迎えて、さあ、こちらへ、と云うのが、座敷へ引返ひっかえす途中になるまで、気疾きばやに引込んでしまったので、左右とこういとまも無く、姉夫人は鶴が山路に蹈迷ふみまよったような形で、机だの、卓子テイブルだの
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
場所が違ったかとも怪しんだ、けれども、蹈迷ふみまよう路続きではない。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)