“蹈台”の読み方と例文
旧字:蹈臺
読み方割合
ふみだい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或日、良寛さんは国仙和尚から、米をけと命ぜられた。良寛さんは黙つて本を閉ぢて、台唐臼だいがら蹈台ふみだいにのぼつた。そして搗きはじめた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
と云って、すぽりと引込ひっこむ。——はてな、行燈が、かがみに化ける……と松崎は地の凸凹でこぼこする蹈台ふみだいの腰を乗出す。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
専ら父が築いてくれた有利な地盤を蹈台ふみだいにして、弁舌と、機智と、世才とを以て巧みに上長に取り入りつゝ下尅上げこくじょうの時勢に乗じたのであるから、大名とは云うものゝ