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蹈台
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ふみだい
ふりがな文庫
“
蹈台
(
ふみだい
)” の例文
旧字:
蹈臺
或日、良寛さんは国仙和尚から、米を
搗
(
つ
)
けと命ぜられた。良寛さんは黙つて本を閉ぢて、
台唐臼
(
だいがら
)
の
蹈台
(
ふみだい
)
にのぼつた。そして搗きはじめた。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
と云って、すぽりと
引込
(
ひっこ
)
む。——はてな、行燈が、かがみに化ける……と松崎は地の
凸凹
(
でこぼこ
)
する
蹈台
(
ふみだい
)
の腰を乗出す。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
専ら父が築いてくれた有利な地盤を
蹈台
(
ふみだい
)
にして、弁舌と、機智と、世才とを以て巧みに上長に取り入りつゝ
下尅上
(
げこくじょう
)
の時勢に乗じたのであるから、大名とは云うものゝ
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
耳朶
(
みみたぼ
)
に
黒子
(
ほくろ
)
も見えぬ、
滑
(
なめら
)
かな美しさ。松崎は、むざと
集
(
たか
)
って血を吸うのが
傷
(
いたま
)
しさに、
蹈台
(
ふみだい
)
の
蚊
(
か
)
をしきりに気にした
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
前の夫との間に出来た幼い娘が住んでいる英国に渡ることにあって、伯林へ行くのは、旅費その他の関係から、一旦
欧洲
(
おうしゅう
)
大陸の一角に
辿
(
たど
)
り着いた上で、そこを
蹈台
(
ふみだい
)
にしようと云う訳なのであった。
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
蹈
漢検1級
部首:⾜
17画
台
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
“蹈”で始まる語句
蹈
蹈込
蹈鞴
蹈迷
蹈出
蹈外
蹈鳴
蹈留
蹈襲
蹈海