“ミカド”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:みかど
語句割合
御門30.8%
朝廷23.1%
宮廷領23.1%
関塞15.4%
7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でも、大伴と言ふお名は、御門ミカド御垣ミカキと、関係深い称へだ、と承つて居ります。大伴家からして、門垣を今様にする事になつて御覧ゴラウじませ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此によりてたゝへコトへまつらば、皇御孫スメミマの尊の朝廷ミカドに御心暴(いちはや)び給はじとして……天つのりとの太のりと言をもちて、たゝへ言へまつらくと申す。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
國の版圖の上では、東にカタヨり過ぎた山國の首都よりも、太宰府は、遙かに開けてゐた。大陸から渡る新しい文物は、皆一度は、このトホ宮廷領ミカドを通過するのであつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
春洋は、今こそまことに、トホの 関塞ミカドの防人として、夜の守り・日の衛りにつかへて、ヤスい日とてはあるまい。
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
おほくにぬしが、白兎をいたはつた様に、此ミカドにも、民のかまどの「仁徳」がある。此帝の事蹟では、儒者の理想に合する部分だけが、強調して現されてゐる。
万葉びとの生活 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)