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『中宮寺の春』
ふりがな文庫
『
中宮寺の春
(
ちゅうぐうじのはる
)
』
ある歳の一月五日午後二時過ぎのことでした。 私は、その頃まだ達者でゐた法隆寺の老男爵北畠治房氏と一緒に連れ立つて、名高い法隆寺の夢殿のなかから外へ出てきました。 山国の一月には珍しいほどあたたかい日で、薄暗い堂のなかから出てきた眼には、眩し …
著者
薄田泣菫
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
被
(
はお
)
南瓜
(
かぼちや
)
凝
(
こ
)
慣例
(
しきたり
)
懐中
(
ふところ
)
拇指
(
おやゆび
)
掌面
(
てのひら
)
独語
(
ひとりごと
)
畳付
(
たたみつき
)
眩
(
まぶ
)
胡坐
(
あぐら
)
腋
(
わき
)