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例
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つね
ふりがな文庫
“
例
(
つね
)” の例文
いつもは何より先に薔薇の蕾など数へたまふ間に、我は用意の夕膳端近う据ゆるを四寸は我に譲りて快く箸とり上げたまふが
例
(
つね
)
なるに。
葛のうら葉
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
かくて我等はくづれおちたる石をわたりてくだれり、石は
例
(
つね
)
ならぬ重荷を負ひ、わが足の下に動くこと屡〻なりき 二八—三〇
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
時々は母に向って
直
(
じか
)
に問い
糺
(
ただ
)
して見たい気も起ったが、母の顔を見ると急に勇気が
摧
(
くじ
)
けてしまうのが
例
(
つね
)
であった。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
夕食の支度が出来ますと、私等兄弟三人は、父の書斎へ通ずる廊下の上り段の所から、声を揃へて「パパ カムダウン サパー イズ レディ」と呼ぶのが
例
(
つね
)
でした。
父八雲を語る
(新字新仮名)
/
稲垣巌
(著)
又
(
また
)
昨日
(
きのふ
)
今日
(
けふ
)
の
新墓
(
しんばか
)
で
死人
(
しびと
)
の
墓衣
(
はかぎ
)
に
苞
(
くる
)
まって
隱
(
かく
)
れてゐよとも
言
(
い
)
はッしゃれ。
聞
(
き
)
いたばかりでも、
例
(
つね
)
は
身毛
(
みのけ
)
が
彌立
(
よだ
)
ったが、
大事
(
だいじ
)
の
操
(
みさを
)
を
立
(
た
)
つる
爲
(
ため
)
なら、
躊躇
(
ちゅうちょ
)
せいで
敢行
(
しての
)
けう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
狂気ながらも
途端場
(
どたんば
)
へ来るとうまくさらりとかい潜るのが
例
(
つね
)
だった。
釘抜藤吉捕物覚書:05 お茶漬音頭
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
其時分のことが
簇々
(
むら/\
)
と思ひ出されるのが
例
(
つね
)
だ。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
知
(
し
)
れど
猶
(
なほ
)
も
知
(
し
)
らぬ
顏
(
かほ
)
に
八重
(
やへ
)
が
例
(
つね
)
に
似
(
に
)
ぬことよ
先
(
ま
)
づ
云
(
い
)
ふて
聞
(
き
)
かしても
宜
(
よ
)
さそうなと
打怨
(
うちゑん
)
ずれば
其
(
そ
)
やうに
御
(
お
)
いそぎなされますなと
打笑
(
うちわら
)
ひながら
彼
(
か
)
の
君
(
きみ
)
より
御返事
(
おへんじ
)
が
參
(
まゐ
)
りしなり
是
(
これ
)
がお
嬉
(
うれ
)
しからぬ
事
(
こと
)
かと
咡
(
さゝや
)
かれて
耳
(
みゝ
)
の
根
(
ね
)
くわつと
熱
(
あつ
)
くなりつ
胸
(
むね
)
とヾろかれて
噛
(
か
)
む
袖
(
そで
)
の
下
(
した
)
に
密
(
そ
)
と
置
(
を
)
く
藻
(
も
)
しほぐさ
俄
(
にはか
)
には
手
(
て
)
にも
取
(
と
)
らぬを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
例
常用漢字
小4
部首:⼈
8画
“例”を含む語句
慣例
例之
例令
常例
定例
例外
例年
例日
通例
先例
實例
比例
恒例
例証
実例
惡例
例刻
其例
好例
吉例
...