糧食りょうしょく)” の例文
このまま途を踏み迷うとすれば、あるいは此処にいる兵隊と同じ運命をたどることになるのかも知れなかった。糧食りょうしょくとても一日分しか持たぬ。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
明軍みんぐんにかこまれると、すぐに糧食りょうしょくはたたれてしまったが、味方の勇気はくずれなかった。よくかためよく防ぎ戦った。だが難戦苦闘なんせんくとうである。さくはやぶられた。
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)
その他の糧食りょうしょくも、ぜいたくなものは、海の勇士にはふむきである。安くて、栄養が多くて、ながい月日、熱帯の航海にもたくわえられるものを、苦心してえらび、糧食庫につみこんだ。
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)
糧食りょうしょくはなし 四月の寒さ
饑餓陣営:一幕 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)