“糧道”の読み方と例文
読み方割合
りょうどう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
糧道りょうどうが苦しいのだろう。自暴やけという奴だ。人間、ゆると何を為出来しでかすかわからん。怖いのは火の用心だよ』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
暴徒に襲われるのはこれが始めてではなかったが、この時は最も困窮におちいった。糧道りょうどうが絶たれ、一同火食せざること七日におよんだ。さすがに、え、つかれ、病者も続出する。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
いつか四どう糧道りょうどうをふさがれ、洛内の食糧は極度に枯渇こかつしてきたのである。いまにして、後醍醐の帷幕いばくは、さきに正成がすすめた戦略を、実施させていたとみえる。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)