“糧餉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひょうろう50.0%
りょうしょう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新台子の兵站部は今雑沓ざっとうを極めていた。後備旅団の一箇聯隊いっこれんたいが着いたので、レールの上、家屋のかげ糧餉ひょうろうのそばなどに軍帽と銃剣とがみちみちていた。
一兵卒 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
褐色の道路を、糧餉ひょうろうを満載した車がぞろぞろ行く。騾車らしゃ驢車ろしゃ、支那人のおやじのウオウオウイウイが聞こえる。長いむちが夕日に光って、一種の音を空気に伝える。
一兵卒 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
ここおいて南軍おおいに敗れ、殺傷万余人、馬三千余匹をうしない、糧餉りょうしょうことごとく燕の師にらる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
かくて対塁たいるい日をかさぬるうち、南軍に糧餉りょうしょうおおいに至るの報あり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)