“腰糧”の読み方と例文
読み方割合
こしがて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほどなく土地の内藤三郎兵衛道勝どうしょうも来て大釜でかゆ、兵の飢えはしのがれたが、尊氏はなお、腰糧こしがて三百人分を道勝の手に託して
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すぐその後から、さっきの武士が、一同の腰糧こしがてを抱えて飛び込んで来た。それを合図に、武士たちは船頭を叱咤しったして、すぐ舟を出させた。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや歩こうよ。まだ腰糧こしがて(弁当)もあるし、疲れたら山寺の庫裡くりでも叩こう。が、右馬介は気うといか」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)