“こしがて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
腰糧71.4%
腰兵糧28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや歩こうよ。まだ腰糧こしがて(弁当)もあるし、疲れたら山寺の庫裡くりでも叩こう。が、右馬介は気うといか」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
装備、腰糧こしがてなど、ひるまでに万端、発向の用意をおわること。やがて、二度の鐘合図かねあいずととも、一手は日吉ひえ坂本より大津ぐちへ、一勢は雲母坂きららざかより上加茂へうごき出るぞ。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや、そうしてはおられぬ身、しばし御門前を床几しょうぎの場に借用したい。そして馬に水飼みずかい、兵にも腰兵糧こしがての用意をさせなどしたら、すぐにもここは立ち申す」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
またすでに暮色ぼしょくの頃なので、兵に腰兵糧こしがてらせようとする諸将もあったが
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)