“狸寢入”の読み方と例文
新字:狸寝入
読み方割合
たぬきねいり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぬすみ取んと彼曲者かのくせものは半四郎が寢たる夜着よぎわきより徐々そろ/\と腹のあたりへ手を差入さしいれければ後藤は目をさましはてきやつめが來りしぞと狸寢入たぬきねいりをしてひそかにそばの夜具を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
お勝手に働いて居る近所の女達には後で水を持つて來るやうに言つたが、水を持つて行つた女も、七平と手前は禿頭がよく似て居るので狸寢入たぬきねいりを換玉と氣が付かなかつたんだ
丸窓から入ると、主人はお仲が來たと思ひ込んで狸寢入たぬきねいりか何んかやつてゐたんだらう。そこを飛びついて一思ひに刺し殺し、ちよつと不動樣の劍に血をつけたのは飛んだ惡戯いたづらさ。
銭形平次捕物控:130 仏敵 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)