“狸囃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たぬきばやし66.7%
たぬきばや33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「飛んでもない、風俗取締係の者が数十人で屋敷を堅めて居ります。——町人共が怪しんだら、狸囃たぬきばやしが始まったと言え——とう言い付けました。ヘッヘッ」
礫心中 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
番組は「鶴亀つるかめ」、「初時雨はつしぐれ」、「喜撰きせん」で、末にこのみとして勝三郎と仙八とが「狸囃たぬきばやし」を演じた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
現に夜学にかよふ途中、「お竹倉」の向うに莫迦囃ばかばやしを聞き、てつきりあれは「狸囃たぬきばやし」に違ひないと思つたことを覚えてゐる。それはおそらくは小学時代の僕一人ひとりの恐怖ではなかつたのであらう。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)