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広袖
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ひろそで
ふりがな文庫
“
広袖
(
ひろそで
)” の例文
旧字:
廣袖
私
(
わっち
)
は家根屋の清次と云って、お母さんは御存じでございやすが、
此様
(
こん
)
な三尺に
広袖
(
ひろそで
)
ではきまりが悪いから、
明日
(
あした
)
でも参ってお目にかゝりましょう
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
縞の消えた
広袖
(
ひろそで
)
マントが、
飼棚
(
かいだな
)
の柵にひっかかって、それが、ただ一つ、羊の番をしているらしく見える。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
服装
(
ふくそう
)
は
私
(
わたくし
)
の
時代
(
じだい
)
よりはやや
古
(
ふる
)
く、
太
(
ふと
)
い
紐
(
ひも
)
でかがった、
広袖
(
ひろそで
)
の
白衣
(
びゃくい
)
を
纏
(
まと
)
い、そして
下
(
した
)
に
緋
(
ひ
)
の
袴
(
はかま
)
を
穿
(
は
)
いて
居
(
い
)
るところは、
何
(
ど
)
う
見
(
み
)
ても
御所
(
ごしよ
)
に
宮仕
(
みやづか
)
えして
居
(
い
)
る
方
(
かた
)
のように
窺
(
うかが
)
われました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
高い段鼻、二重顎、巨大な出眼、酷薄らしい口、荒い
頬髯
(
ほほひげ
)
を逆立てている。その上額に向こう傷がある。これが人相を険悪に見せる。
広袖
(
ひろそで
)
を着、胸を
寛
(
くつろ
)
げ、頬肘を突いて寝ころんでいる。
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
広袖
(
ひろそで
)
のセルの上衣、毛糸の大きな
面紗
(
かおぎぬ
)
、胸の上に四角に
截
(
た
)
たれて頥まできてる胸当て、目の所まで下ってる頭被、そういうのが彼女らの服装である。すべて黒であるがただ頭被だけは白である。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
▼ もっと見る
「大紋の紅のものの
広袖
(
ひろそで
)
。裏はもみ
紅梅
(
こうばい
)
に
銀摺
(
ぎんずり
)
の小袖をこそ賜われ」
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
壁に掛けてある
広袖
(
ひろそで
)
を、めりやすの上から着て、尻の先に三尺帯をぐるりと回しながら、やっぱり無言のまま、二人してずしりずしりと降りて行った。するとまた上がって来た。
今度
(
こんだ
)
のも濡れている。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
と
後
(
うしろ
)
に腰を掛けて居りました
鯔背
(
いなせ
)
の男、木綿の
小弁慶
(
こべんけい
)
の
単衣
(
ひとえもの
)
に
広袖
(
ひろそで
)
の
半纏
(
はんてん
)
をはおって居る、年三十五六の色の浅黒い気の利いた男でございます。
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私
(
わたくし
)
の
服装
(
みなり
)
が
変
(
かわ
)
った
瞬間
(
しゅんかん
)
には、もう
私
(
わたくし
)
の
守護霊
(
しゅごれい
)
さんもいそいそと
私
(
わたくし
)
の
修行場
(
しゅぎょうば
)
へお
見
(
み
)
えになりました。お
服装
(
みなり
)
は
広袖
(
ひろそで
)
の
白衣
(
びゃくい
)
に
袴
(
はかま
)
をつけ、
上
(
うえ
)
に
何
(
なに
)
やら
白
(
しろ
)
の
薄物
(
うすもの
)
を
羽織
(
はお
)
って
居
(
お
)
られました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
茶微塵
(
ちゃみじん
)
松坂縞
(
まつざかじま
)
の
広袖
(
ひろそで
)
に
厚綿
(
あつわた
)
の入った八丈木綿の半纒を着て、
目鏡
(
めがね
)
をかけ、
行灯
(
あんどん
)
の前で其の頃
鍜冶
(
かじ
)
の名人と呼ばれました神田の地蔵橋の
國廣
(
くにひろ
)
の打った
鑿
(
のみ
)
と、浅草田圃の
吉廣
(
よしひろ
)
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
広
常用漢字
小2
部首:⼴
5画
袖
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
“広袖”で始まる語句
広袖浴衣