“追附”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おっつ50.0%
おっつけ16.7%
おつつ16.7%
おつつけ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後悔をしても追附おっつかない。で、弦光のひとり寝の、浴衣をかさねた木綿広袖どてらくるまって、火鉢にしがみついて、肩をすくめているのであった。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
保は即座に承引して、「御遠慮なく奥さんやお嬢さんをおつれ下さい、追附おっつけ母も弘前から参るはずになっていますから」といった。しかし保はひそかに心をくるしめた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
燈明とうみやうけさつしやりませ。洋燈らんぷでは旦那様だんなさま身躰からだあぶないとふで、種油たねあぶらげて、燈心とうしん土器かはらけ用意よういしてめえりやしたよ。追附おつつけ、寝道具ねだうぐはこぶでがすで。しづめてやすまつしやりませ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
堀は居間に帰つて不安らしい様子をしてゐたが、いそがしげに手紙を書き出した。これは東町奉行に宛てて、当方にも訴人そにんがあつた、当番の瀬田、小泉に油断せられるな、追附おつつけ参上すると書いたのである。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)