“おつつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
追付38.5%
7.7%
押付7.7%
押接7.7%
推付7.7%
推着7.7%
現実7.7%
追着7.7%
追附7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
社会上、思想上において英吉利が従来これまで伝統トラヂシヨンを維持してくにはエレン・ケイの所謂いはゆる、男二人女二人ではとて追付おつつくまい。
云わば我々陰陽おんようの道にたずさわる者は、そう云うまどえる魂を、おつつの正道に引戻してやろうと云うわけなのだ。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
……この夢ともおつつとも知れぬ限りない時のは一体いつまで続くと云うのじゃろうか? これは、見果てなき常世とこよの夢じゃ。そうじゃ、儂は見果てなき常世の夢に生きている。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
穏坊をんばう畜生ちくしやう此方こつち這入はいつやアがるときかねえぞ、無闇むやみ這入へいりやアがるとオンボウいて押付おつつけるぞ。と悪体あくたいをつきながら穏坊をんばうそでした掻潜かいくゞつてスーツと駈出かけだしてきました。
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
お八重は身体を捻つて背中合せに腰掛けた商人体の若い男と、頭を押接おつつけた儘、眠つたのか眠らぬのか、凝としてゐる。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
鼻のさきに見えるだらうと仰せられますから、さやうにございますと申上げますと、見えたらすぐにその眼鏡を耳に推付おつつけて見ろ、早くさへ耳に推付おつつければ、音でも声でも聞えると仰せられますので……
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
お定は男の胸に密接ぴたりと顔を推着おつつけた儘で、強く頭を振つた。男はもう無性にお定が可憐いぢらしくなつて
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
……君があの烈しい恋の酩酊めいていから醒めたからって、……別に俺が君に対して何を云うことが出来よう?……かしこ過ぎて、ここ現実おつつの園に戻りきたれば、何事もみなはかなき一炊いっすいの夢だ。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
さあ、亭主ていしゆとんでもかほをする。さがすのに、湯殿ゆどの小用場こようばでは追着おつつかなくつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
燈明とうみやうけさつしやりませ。洋燈らんぷでは旦那様だんなさま身躰からだあぶないとふで、種油たねあぶらげて、燈心とうしん土器かはらけ用意よういしてめえりやしたよ。追附おつつけ、寝道具ねだうぐはこぶでがすで。しづめてやすまつしやりませ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)